人気ブログランキング |

野崎 剛右 Koske Nozaki, リコーダー

paonozaki.exblog.jp
ブログトップ

<   2015年 04月 ( 1 )   > この月の画像一覧


2015年 04月 02日

アーティキュレーション 1

a0236250_0231825.jpg

スピネットのたった一本しかないレバーを見て、
「白レバー」が食べたくなっております、今日この頃。

ご無沙汰しております。オランダはデン・ハーグに来て半年が経ちました。
なんとか僕は生き延びています。
ご心配くださった方々、ありがとございました。

さて、ずっと放置していたこの”日常”カテゴリですが、
せっかくなので、最近頭の中にあることを、書いていこうと思います。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

修士課程の試験のひとつ、リサーチ・プレゼンテーション・シンポジウムが先週ありました。
すべての今年マスターを修了する学生が、自分の書いた研究論文の内容を30分ほどのプレゼンテーションをします。

韓国人のリコーダーの友人が、「韓国人作曲家による、リコーダーのための現代作品」をテーマに発表しました。日本人作曲家によるこの手のレパートリーは、ヨーロッパでも既に定番となっているものもいくつかあり、比較的知られていますが、韓国のそういった作品がヨーロッパで演奏されることはあまりありません。ということからも、私たちにとって新しい情報ばかりの素晴らしいプレゼンテーションでした。

終了後、質疑応答において、彼の担当教官(私のリコーダーの先生でもある)から質問がありました。「韓国の伝統音楽における装飾法、記譜法についての説明があったが、伝統音楽におけるアーティキュレーションとはどういうものなのか」という質問でした。
この先生はいつも、レッスンでもアーティキュレーションに関して厳しい、むしろほとんどそればかりしか言わない方なので、正直、(またか、東洋音楽にアーティキュレーションの概念があるとは考えにくいし、なんてナンセンスな質問なんだろう、、、)と思ったのですが、こう続いたのです。
「あなたが、テグム(韓国の伝統的な横笛)をリコーダーで模倣した演奏資料はとっても良かったけど、どうやってそのアーティキュレーションを真似たのか?私にはできないから、知りたいのです。」というのです。

確かに、われわれ東洋人が、明確なアーティキュレーションを施して西洋音楽を演奏することが容易ではないのと同じように、彼らには、東洋人が感覚で演奏している音の出し方、歌いまわしなどを理解するのは困難なわけです。

そして、僕自身がもしその質問を向けられたら、忠実に返答することはかなり難しいと思いました。

”アーティキュレーション”って、そもそもどう定義したらいいんでしょう。
例えば、みなさんは、アーティキュレーションという言葉を初めて知る人に、正確に説明できますか?
私は、これ自体が、多くの日本人にとってとても難しいことだと思うのです。


次回へつづく。



 テグム(대금)
a0236250_123638.jpg


by koske-p-nozaki | 2015-04-02 01:09 | Diary | Comments(0)