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野崎 剛右 Koske Nozaki, リコーダー

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2017年 09月 28日

Stanesby Jr :『リコーダーの新体系』 について

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 当時のイギリスにおいて、「普通のフルート」(”common flute”)は、どんな調子の管にかかわらず単にリコーダーを指す総称でした。
かつての全盛期(1680年代~1720年代)に比べ、落ち込んできていたリコーダーの需要に危機感を覚えたStanesby Jr は、この楽器のための「新体系」と題打った、新型楽器の宣伝文を発行しました。これが ”A New System of the Flute A BEC, or Common English Flute.”(1732, London)です。
 この書面の最後には、リコーダーの運指としては異例の完全異名異音の運指表が掲載され、これはまた、はイギリスでは最初の、またヨーロッパではBismantova(1677, Ferrara) 以来初めての、薬指サポート(現代の指番号で6)なしの運指体型を提唱するものです。これを皮切りに、Majer(1732, Nuremberg), Wright(1734, London), Eisel(1738, Erfurt,Germany) などが、ヨーロッパ各地でサポート指なしの運指表を提示するようになります。

 先に後にもない、Stanesbyの完全異名異音による運指のシステムは、同時代の他の管楽器により便宜さが要求され始めていたことが覗え、それに対応すべく新設計のテナーリコーダーを開発したStanesbyの意気込みが感じられます。彼はこのC管こそがF管に代わる、「真の合奏用フルート」("the true concert flute")になる物だと言っています。
 
 イギリス紳士たちにとって(彼曰く)”真新し”かったC管のテナーリコーダーですが、フランスではDupuis, (M.)Hotteterre, Rippert などの製作家をはじめ、バロックタイプの楽器としては初期に当たるものでも現存するオリジナルは少なくありません。かえってD 管よりも比較的多く残っていることからも、すでにフランスではかなり一般的だったと考えられます。Stanesbyの示唆にも見られるように、合奏の中で他の”コンサート楽器”(オーボエ、トラヴェルソ、ヴァイオリン)と同音域のユニゾンを調性的に難なく演奏できることから、ごく普通の常用楽器として親しまれていたことと推測します。

 彼の努力あってか、その後イギリスでもC管のテナーリコーダーがより積極的に作られるようになったようで、現存するイギリス製のオリジナル楽器も少なくないことからも、他の調の菅と肩を並べる程度には”一般的”なものになったと思われます。しかし残念ながらStanesbyが思い描いたように、それがリコーダーの主流の菅にとなるまでには至りませんでした。彼の期待に満ちた提案もむなしく、F管の伝統に既に長く慣れ親しんでいた頑固なイギリス紳士たちを開眼させることは難しかったようです。私の知る限り、それ以前も以後もC管用のメソッドなどは残っていません。1750年頃の教則本でも、相変わらず、他の楽器のために書かれた曲をF菅アルトで演奏する際の移調の仕方を丁寧に解説したものが見られます。19世紀に入る頃まで出版され続けたリコーダーのメソッドですが、その全てがF管をまず念頭においたものです。

(随時更新)
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by koske-p-nozaki | 2017-09-28 06:30 | リコーダーに関する話題 | Comments(0)
2017年 09月 22日

一番簡単で失敗しない!温泉卵の作り方

僕がいつもやってる、温泉卵の作り方
この方法では、片栗粉も使わず、卵を常温に戻す必要もありません。

1ℓの沸騰した湯(沸騰したら火を止める)に対して200mlの冷水を加え、
卵(冷蔵庫から出してそのまま)を入れ、蓋(またはラップ)をして17 分待てば完成です。
17 分経ったら、すぐに湯から出し、冷水にさらせば、そのまま冷蔵庫で保存もできます。
急いで殻を破る必要もありません。

*温泉卵は本来とても繊細な調理法です。熱湯と冷水の配分、17分という時間を正確に守ってください。

温泉卵の楽しみ方はいろいろ。
そのまま出汁醤油か普通の醤油をかけて、ご飯といただくもよし、
料理への活用も思いのまま。サラダへ乗せたり、クリーム系パスタのトッピングに。
海外生活で卵かけご飯を諦めていたという方も、温泉卵かけご飯は安全、絶品です!
(ただし卵は必ず新鮮なものを使いましょう)







by koske-p-nozaki | 2017-09-22 07:56 | Diary | Comments(0)
2017年 09月 16日

Dolmetsch, Stanesby Jr Soprano a'= 442Hz, / ドルメッチ社 ステインズビーJr ソプラノ a'= 442Hz

SOLD!
売却されました。

Dolmetsch, Stanesby Jr model Soprano recorder a'= 442Hz, / ドルメッチ社 ステインズビーJr モデル ソプラノリコーダー a'= 442Hz
Made of grenadilla with ivory thumb ring / グレラディラ製、象牙サムリング付き。

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Price:
¥72,700- (ハードケース付き)


1900 年代初頭の古楽復興から歴史のある、イギリス Dolmetsch社のヒストリカルモデルのソプラノリコーダー、モダンピッチです。

この楽器は 78年に開設された J&M Dometsch の工房によるもので、
Dolmetsch Organisation によると、90年代半ばの製作ということです。
使用感はほとんどなく、
Dolmetsch工房の閉鎖後、製品の製作を請け負っている、オランダのAafab(Coolsma、Aura)工房に依頼し、新しいブロックを入れてリヴォイスされています。新品同様かそれ以上のとても良いコンディションです。サムホールは象牙リングが入っています。
 
非常に黒味の強い、上質なグレナディラが使用されています。
(外見からの判断ではエボニーのようですが、メーカーのリストによればグレナディラのようです。)
大変硬い材質で製作されながらも、優れたヴォイシングで、柔らかさ、軽やかさ、甘さの感じられる音色で、
表現力豊な楽器です。”よく歌う楽器”と言うべきものだと思います。

コンパクトなハードケースをお付けします。
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お気軽にお問い合わせください。

ContactPao音楽事務局
Koskè 野崎,
Email arcangelo4989@yahoo.co.jp
(English, 日本語)


by koske-p-nozaki | 2017-09-16 21:06 | リコーダー販売 | Comments(0)